ワインエキスパート二次試験対策必勝法~7月編~シャルドネ
前回までは赤の主要品種の特徴を説明しました。
そろそろ白も行ってみましょー!!
私は、去年のこの時期は7月下旬の夏休みのポルトガル旅行に向けて、二次試験の事は一旦、頭から離れた時期です。
今年は、まさかのコロナ禍により、海外はおろか国内旅行も難しい次第。もう開き直って、ガンガンと二次試験の特訓を行いましょー!
小さい詰め替え用の瓶、買いましたか? そろそろこれがあると便利ですよ。
さて、白の女王、シャルドネの説明をします。
■特徴
育った地域により、味わいが変化。
特徴が無いのが特徴、というなんともニュートラルな品種です。
樽で熟成させる事が多いので、樽の香りがしたら、試験的にはシャルドネだな、と思ってOKです。
シャブリは樽を使っていないものもあるので、このタイプも飲んでおくこと。
また、フランスとその他の国、の飲み分けを意識しましょう。
外観 グリーンがかったレモンイエロー
熟成したお高いシャルドネは黄色、黄金色になっているものもありますが、
そんなクラスのものは試験には出ないです。
香り レモン、ライム、グレープフルーツ、白桃、洋梨、蜂蜜
味わい すっきりした酸味、シャープ
■主な産地
試験に出やすいのは
フランス
アメリカ
日本
オーストラリア
その他
イタリア
チリ
スペイン
など。
ワインエキスパート二次試験対策必勝法~7月編~メルロ
主要の黒ブドウ3種の特徴、掴めましたか?
模範解答も、試験が近くなったら私なりに分析したものを記したいと思っていますが、今は丸暗記はだめ。
目の前の品種を、素直な気持ちで味わって、特徴を掴んで下さいね。
ではもう少々、黒ブドウの特徴を記載します。
(黒より白は簡単だからね、後回しにします)
難しいですよ~メルロは。
中間なんですよ、色んな品種の。だから体感する事ができればしめたもの。
メルロに比べて濃いとか明るいとか、タンニンが強いとかそんなに渋くないとか、酸味が強いとか滑らかとか、とにかく基準になる品種なんです。でも難しい。
■特徴
外観
濃縮感あり。黒味ががったダークチェリーレッド(ガーネット)
でも、、、明るいルビーのものもあるので、侮れないです。
香り
土、キノコ、土を落としていない芋。
カシス、ブルーベリー、スミレ、カカオ、プラム、ビターチョコ、ロースト、ヴァニラ
味わい
タンニンは穏やか、濃厚で滑らか。
丸みのある味わい。
メルロの最高峰のペトリュスは、トリュフの香りがするそうです。
味わってみたいです、、、
ちなみに2018年のワインエキスパートの試験では、日本のメルロが出題されました。
私はそれを、シラーだと勘違いしました。ちょっとスパイシーだったんです。
難しかった、、、
■主な産地(フランスと日本の2択で良いと思います)
フランス
その他
イタリア
カリフォルニア
スペイン
チリ
日本(長野)
ワインエキスパート二次試験対策必勝法~7月編~シラー、シラーズの特徴
今日は、黒ブドウ第3弾、シラーについて特徴をまとめます。
■特徴
外観
紫~黒味を帯びた濃いダークチェリーレッド(ガーネット)
青紫の特徴が出やすいです。
香り
ブラックチェリー、プラム、ユーカリ、甘草、黒コショウ、ビターカカオ、獣のような野性的な香りのものも。
味わい
ジャムやドライフルーツ、強く豊かなタンニン、鉄
フランスのローヌのものは、スパイシーでエレガント。黒コショウの香りが強く感じられます。
オーストラリアのものは、ユーカリやメントールのスゥーッとした香りが特徴。まさにテロワールを映し出しているといえますね。
■主な産地
(テイスティング練習するのはこの2択で良いです。同時に試して違いを感じとりましょう)
フランス
オーストラリア
その他
スペイン
アルゼンチン
ワインエキスパート二次試験対策必勝法~7月編~7月に私がやった事
7月と言えば、一次試験を受ける方は、真剣モード、エンジン全開の時期です。
このブログは、二次試験対策に的を絞っていますが、ついでに一次試験対策で私が何をしていたかを記しておきます。
【一次試験勉強法】
7月は、とにかく過去問、スクールで出た問題を解き、教本の該当箇所にマーカーをする、という作業です。
・朝。5時起きして支度をする7時までの2時間。顔も洗わず歯磨きも後回し、寝間着のまま、机に向かいました。何かしちゃダメですよ、気が散って思わず時間が過ぎるから。とにかくそのまま勉強に向かいます。
・通勤の徒歩中。
自宅から駅までの12分。手帳に書いたボルドー格付の61の名称、イタリア20州ごとの74DOCG、主要DOC、これをとにかく念仏のように声に出して、唱えながら歩いていました。通りすがった人は気持ち悪かったかもしれないですね・・・w
・仕事中のランチタイム。書き物をしたりテキストを広げられるカフェなどに通い、朝と同じく教本にマーカー。
・仕事終わり。毎日近所のファミレスやスタバに寄って、問題集を読みながら、とにかくひたすら教本にマーカーを引いておりました。
よく出る箇所は、どんどんマーカーの色が濃くなり、アンダーラインや枠線を引いたり、それでもまた出てくる箇所は☆印を付けたり、教本を汚していくと一目で重要箇所が浮き上がります。
※黄色マーカー ⇒ ピンクマーカー ⇒ 鉛筆アンダーライン ⇒ 赤アンダーライン ⇒ 黒アンダーライン ⇒ マーカーで枠線 ⇒ 赤で枠線 ⇒ 黒で枠線 ⇒
☆マーク ⇒ ☆を赤く塗る ⇒ ☆を黒く塗る
すごいでしょw 10回なぞると最終的に黒い★になります、とても重要なワードです。
※自宅は夫がおりますので気が散るため、試験までという事でお許しを得て、毎日スタバかファミレスに寄り道して11時に帰宅していました。その代り、週末はきちんと食事を作って一緒に食卓を囲んでいましたよ!
教本は、上記マーカー引きとは別に、全ページを3回読み返す事を決意。
2018年の教本は650ページだったので、650ページ×3回÷試験までの60日≒33ページ、を1日のタスクとして、毎朝読む、という事を自分に課しました。
【二次試験勉強法】
スクール : テイスティングの講座を2回受講。
白ワインに特化した講座と、リースリング3種類&シラー3種類の講座。
自宅で飲んだワイン:
ロゼ × 3本
泡 ×2本
・・・ はい、上記は試験に出ません。
カベルネソーヴィニヨン(チリ) ×1
ピノノワール(フランス) ×1
メルロー(チリ) ×1
シャルドネ(チリ) ×2
ソーヴィニヨンブラン(フランス) ×2
ソーヴィニヨンブラン(チリ) ×2
テイスティングでどうしても間違える品種、特徴を掴めない品種を意識して飲んでいきましょう。
ワインエキスパート二次試験対策必勝法~6月編~カべルネ・ソーヴィニヨンの特徴
第2弾は「カべルネ・ソーヴィニヨン」
ワインを覚えたての頃は、赤というとカべルネ・ソーヴィニヨンばかり飲んでいました。決して初心者には飲みやすい品種では無いのですが、重口で渋みがあって、なんとなくワイン知ってます感を感じていたといいますかw
本家フランスでは、メルローやカベフラとブレンドされる事が多く、試験的にはあまりボルドーは出しやすいとは言えません。お高いし・・・。
ボルドーを練習するなら、ブレンド比率をしっかりチェックして下さい。
まずは安価なアメリカやチリの単一品種を飲んで特徴を覚えると良いでしょう。
ソムリエ協会の試験は多数の受験者に対応するため、あまり高いワインは出ないと思って下さい。よく世間では3,000円以上のものが出やすいと言いますが、2回試験を受けた私の所感では、恐らく市販価格2,000円くらいがいいとこかと・・・。
■代表的な産地 (温暖地域)
・・・今まで試験に多く出た地域順
カリフォルニア(アメリカ)
フランス
チリ
オーストラリア
ここから下は試験に出ていないけれど栽培はされている。
スペイン
アルゼンチン
イタリア
■特徴
外観 : 黒味がかった(紫がかった)濃いダークチェリーレッド(ガーネット)
香り :ブラックベリー、カシス、ミント、クローブ(丁子)などのスパイス、杉、ロースト、ヴァニラ
味わい : はっきりした酸味と渋み、広がりのある果実、スパイシー、心地良い苦み。
タンニンは豊富。
その他 :
ボルドー産のものは杉やヴェジタブル、ミントなどのスーッとした香りを感じる。対してニューワールドのものは、樽からくるヴァニラやコーヒー、そしてパワフルな果実感を感じます。
水はけが良く日照量の多い地域が栽培には最適です。
クロ・マリ ラングドック ピク・サン・ルー マノンブラン 2012
漫画「神の雫」第2編「マリアージュ 神の雫最終章」に登場のワインのテイスティング記録です。
登場回■第1巻♯5 二つのマリアージュ
品種 グルナッシュ・ブラン40%、ルーサンヌ30%、カリニャン・ブラン10%、マカブー10%、クレレット10%
生産者 クロ・マリ
生産国 フランス ラングドック
~
山あいの土やミネラルをたっぷり含んだ水の味わい。ミルキーで白い羽を広げた水鳥のように優しく包み込んでくれる。ボディの力強さは肉料理に合う。山岳地帯に広がる畑の「山のワイン」、山の食品であるチーズとよく合う。雫くんはチーズのせハーブ蒸し鶏とマリアージュさせた。
~
やまぶどうのnote
完璧なオーガニックで作られる低収量のワイン。
香りをとった瞬間に感じる力強さ。
柑橘や花梨、杏子、ミネラルと塩味も感じる。
熟成感もあり余韻が長い。
以前飲んだジュラのシャルドネと近いような。
私は肉料理ではなく、魚介と長芋の青海苔バター焼きに合わせました。チーズに合うんだから、バターとも当然相性良しです。
ワインエキスパート二次試験対策必勝法~6月編~模範解答を作る
品種ごとに模範解答を自分で作りましょう。これを作る過程ですごく力がつきます。
ワインスクールに通っていた時に、講師から勧められたやり方です。
☆作り方
①白紙の解答用紙を何枚もコピーしておく。品種・国別に用紙を分けます。
①過去の二次試験の解答を白紙の選択用紙にアンダーラインや蛍光ペンでマーク。
なるべく薄い色でね!
②ワインスクールの模範解答を更に上書きでマーク。
①よりちょっと濃い色で。
データは多ければ多いほど良いです。
ADV、LDVなど有名スクールのテイスティングコメント付ワインセットにも模範解答がついています。スクールに通えない方も、オンラインでコメント付きのワインセットや、色んなサイトの模範解答を参考にしてください。
山崎先生のワイン受験.com
ちょっとまじめにソムリエ試験対策こーざ
1枚のシートに、色を付けたり囲み線をつけたり、アンダーラインを引いたり。
これを何重にも繰り返して解答用紙をどんどん汚してください。
すると、個体差はあっても、だいたい同じ選択肢にマークがついていくはずです。
データをとることで、その品種の選択すべき答えが浮かび上がります。
これはね、本当に力がつきますよ。
ぜひ今の段階から、やってみてくださいね。
ヴィノテラスさんでこんな二次対策セットもあります。興味深いです。