ワインエキスパート二次試験対策必勝法~模範解答~ソーヴィニヨンブラン編
テイスティングの練習、していますか?
今年は特に酷暑。赤ワインはなかなか飲み進まないですよね・・・
という事で、8月中はとにかく白を極めましょう。
前回のシャルドネは徹底的に練習して下さい。
ニュートラルな品種を掴めば、その他は簡単! です。
ソーヴィニヨン・ブラン模範解答、いきます!
※太字のワード(80~100%に近く正解)、細字のワード(ワインによってふり幅がある)
■外観
・清澄度 澄んだ
・輝き 輝きのある
・色調 グリーンがかった、レモンイエロー
・濃淡 淡い
・粘性 やや軽い、やや強い、強い
・外観 若々しい、軽快な、成熟度が高い
■香り
・第一印象 開いている、強い
・果実 柑橘系、青リンゴ、メロン、マスカット、
・花・植物 すいかずら、アカシア、キンモクセイ、ミント、ヴェルヴェーヌ
※ヴェルヴェーヌはソーヴィニヨンブランにしか使いません。なので、品種に絶対の自信があれば選択して良いです。
・香辛料・芳香・化学物質
貝殻、石灰、火打石、ヨード、麝香
※麝香はニュージーのソーヴィニヨンで使うワード。いわゆる「猫のオシッコ」を感じたら使って良いです。
・香りの印象 若々しい、第一アロマが強い
■味わい
・アタック やや軽い、やや強い
・甘味 まろやか
・酸味 爽やかな
・苦み 控えめ、穏やか
・バランス スムース、溌溂、ドライ
・アルコール 中程度、やや強め
・余韻 やや短い、やや長い
■まとめ
・評価 シンプルでフレッシュ感を楽しむ、エレガントでミネラリー
・適正温度 8度未満、8-10度
・グラス 中庸
・生産年 △2年、新世界のものは△1年もあり。
生産地
フランスのロワール、ニュージーランドの飲み比べを徹底的に!
共通しているのは、草やハーブの香り。
ロワールはミネラルが綺麗でエレガント
ニュージーは草を通り越してネギw、そして猫ちゃんのオシッコですw
と書くと、なんか嫌~な感じになりますが、エスニック料理やハーブ料理にはとてもぴったりくる品種です!
ワインエキスパート試験で、2019年にニュージーが出たので、今年はWE試験には出ない、かな。でもフランスとの違いを知る意味では味わっておく事が大事です。
トラミン ゲヴェルツトラミネール 2018
漫画「神の雫」第2編「マリアージュ 神の雫最終章」に登場のワインのテイスティング記録です。
登場回■第1巻♯5 二つのマリアージュ
品種 ゲヴェルツトラミネール 100%
生産者 トラミン
生産国 イタリア D.O.C. Alto Adige
~
紀元前10世紀から栽培されているゲヴェルツトラミネールの原点といえるワイン。グレープフルーツのような瑞々しい酸。
雫くんはライチのシャーベットと合わせた。
シャーベットと一緒に口に含むと、ワインが持つライチのアロマが架け橋となり、氷温で閉ざされたシャーベットを、温もりを感じるワインでとろけさせ、内包する甘味を芽吹かせる。「雪解けのマリアージュ」
~
やまぶどうのnote
特有のライチの香りの後はホロ苦さもあり、華やかなだけではなくドライさも印象に残る。ミネラルとアフターのスパイシーさで引き締まる。
メロンの冷製スープに合わせました。
~
ワインエキスパート二次試験対策必勝法~模範解答~シャルドネ編
もう既に今年の一次試験の合格者がチラホラと出てき始めていますねー。
これから一次を受ける方はラストスパート! とにかく全力でいきましょう。
ぼちぼち、テイスティングも試験対策を意識していきましょう。
味覚嗅覚は人によって違います。ですが自分の感想ではなく、ソムリエ協会がどの答えを導きたいのか、それを意識する事が大事。
ここから先は、1つ1つの品種の模範解答を記していきます。
私が2年かけて膨大なテイスティングの模範解答(過去問、プロのコメント)から統計をとったものです。チェックマーク、アンダーライン、マーカーを引きながら。
これをタダで公開するって・・私って何てサービス精神があるのでしょう、、、。
ただし!!!
暗記したから受かるほど、試験は甘くありません。
このあと記載する模範コメントは、例えば全てのシャルドネに当てはまるものではありません。基本的・中心的な選択肢です。
どの品種にも「ふり幅」があるという事を踏まえた上で、目の前のグラスのワインを味わいながら、繰り返し、味・香りと模範コメントをすり合わせていきましょう。
白紙の選択用紙に、マーカーをつけて、それを見ながら味わうこと!!
手を動かす事も大事ですよ~。
シャルドネ 模範コメント
■外観
・清澄度 済んだ
・輝き 輝きのある
・色調 グリーンががった、レモンイエロー、イエロー
・濃淡 やや濃い、濃い
・粘性 やや強い、強い
・外観の印象 若々しい、成熟度が高い、濃縮感がある
※ 色調で「グリーンががった」を選んだ時は「若々しい」を選択。
■香り
・第一印象 開いている、強い
・果実・花・植物
青リンゴ、洋ナシ、花梨、白桃、アーモンド、キンモクセイ
・香辛料・芳香・化学物質
トースト、ヴァニラ、バター、樹脂
※ アーモンド、トースト、ヴァニラ、バターは「樽香」を感じた時。
・香りの印象 若々しい、ニュートラル、木樽のニュアンス
■味わい
・アタック やや強い、強い
・甘み まろやか、豊かな
・酸味 やさしい
・苦味 穏やかな、コク(深み)を与える
・バランス まろやかな、厚みのある
・アルコール やや強め、強い
・余韻 やや長い
・評価 成熟度が高く豊か、濃縮し力強い
・適正温度 11-14度
・グラス 中庸
・収穫年 △2年
※何年も熟成されたシャルドネは試験には出ません。高いからね・・・。
さあ、いかがでしょう。
基本的なフランス、樽の効いた力強いアメリカ、そろそろ出るかもしれない日本の3種類で上記を読みながら練習すると良いと思いますよ。
樽なしのシャブリ、も味わっておいてくださいね。
日本だったら、シャトーメルシャンを飲んでおくといいと思います。生産ロットの多いものしか、試験用に準備できませんからね、、、。
ワインエキスパート二次試験対策必勝法~8月編~8月に私がやった事
長い梅雨も明けて、やっと夏らしい日になってきました。
シュワーと気持ち良い泡ばかり飲みたくなりますが、スティルワイン、そして主要品種を中心にテイスティングの特訓をしていきましょう。
本当の特訓は9月から。それはまた書きますが、8月もエンジンかけていきましょう!
私が去年の8月にやった二次試験対策の記録です。
■スクール
二次試験対策講座に4回参加しました。
・テーマ「シャルドネと濃い赤」「黒ブドウ」「白ブドウ」「赤10種」
習った事で、私が重要だと感じたのは以下のポイントです。
1. 主要単一品種の特徴を捉える。
主要品種、そして今まで出題率の多かった国のものを練習する、という事。
それは、このブログに既に書いております。
過去の記事を読んでみてください。
2. 普段飲まない品種を試しておく。
あくまでも主要品種をメインに、でも以下の品種を試しておく事は大事です。
白 トロンテス、甲州、シュナンブラン、ヴィオニエ、ヴェルメンティーノ、
グリューナーヴェルトリーナー、ゲヴェルツトラミネール、ジルヴァ―ナー、
赤 マスカットベーリーA、カベルネフラン、カルメネール、ガメイ、グルナッシュ、
サンジョヴェーゼ、ジンファンデル、テンプラニーリョ、ネッビオーロ、
マルベック
上記の品種は「覚えておきたい品種」として、ソムリエ協会のワイン検定ブロンズクラスのテキストに書かれています。
そして、試験には1~2種類は必ず上記の品種が出てくる、という事を忘れずに。
去年のWE試験では、甲州とサンジョヴェーゼが出題されました。
一昨年のWE試験ではグルナッシュが。
徹底的に練習する必要はないですが、ん!? 主要品種ではないな・・・とするとなんだろう、と当たりがつけられる経験は必要です。
3.その国、その産地の代表品種に注目する。
産地と品種の組み合わせが確立されているものが、飲食業界では注目されてきています。
山梨の甲州、アルゼンチンのトロンテス、リアスバイシャスのアルバリーニョ、
カリフォルニアのジンファンデル、など。
4.白の酸味、赤の渋味を意識する。
もうこれは経験値です。
リースリング?と思っても酸味が弱ければ違う品種を疑う、とか。
カベルネソーヴィニヨン? と思ってもタンニンがまろやかだったら違う品種を疑う、とか。
■自宅で8月に飲んだ品種
泡 ×3
白
甲州 日本×1
リースリング ドイツ×1
ケルナー 日本×1
赤
ピノノワール フランス×4
カルメネール チリ×1
マスカットベーリーA 日本×1
大好きなピノに偏ってました。。。
試験も近くなってきているのに。
でも、好きな品種は絶対に間違えない自信にもなるので、これはこれでw
■その他、練習会など。
ワインスクールの友達と、テイスティングの練習会を2回。
みんなで色んな品種を持ち寄って、テイスティングコメントを言い合い、メモをとりながら勉強しました。
今年はコロナの影響で、集まるのは難しいですね、、、
でも、今年はありがたい事に、ワイン付きのオンラインセミナーを開催しているサイトも色々あるので、活用してみてはいかがでしょうか。
また、出かけたついでにグラスでワインを頂けるお店を活用するのもよいと思います。
カフェなどでも、ワインのあるお店をリストしておいて、コーヒーを飲まず、グラスワインをオーダーすると良いと思います。
クローズ・エルミタージュ ドメーヌ・デ・リゼ 2018
漫画「神の雫」第2編「マリアージュ 神の雫最終章」に登場のワインのテイスティング記録です。
登場回■第1巻♯5 二つのマリアージュ
品種 シラー100%
生産者 ドメーヌ・デ・リゼ
生産国 フランス 北ローヌ AOC. CROZES HERMITAGE
~
複雑なローヌのテロワールの中でも、このワインは海の香りをもたらす石灰岩と、火山性の花崗岩のもたらす鉄分が同居していて個性的な味わい。雫くんはマグロのカルパッチョにマリアージュさせた。「太古の海のマリアージュ」
~
やまぶどうのnote
シラー特有の黒コショウの香りは、さほど強くはなく、エレガントで女性的。野性的というよりもスパイシーさがモダンな方向。
雫くんのお薦め通り、マグロに合わせましたが、バッチリでした。スパイシーな香辛料で焼いたお肉にも合うと思います!
無花果なんかにも良いかも。
ワインエキスパート二次試験対策必勝法~7月編~リースリング
白ワインの主要品種、3つ目はリースリングです。
ドイツ原産で耐寒性が強く、辛口から甘口まで幅広いタイプのワインになります。
酸味は白ワインの中ではトップクラス。
シャルドネとの違いは、少しオイリーなテクスチャーと、独特のぺトロール香です。
近年、ぺトロール香を抑えたワインが増えてきているので、シャルドネと何度も比較テイスティングをして、飲み分けが出来るようにしましょう。
私は、1年目の二次試験の時にはまだ飲み分けができなくて、シャルドネとリースリングが出題されたのですが、逆に答えてしまった苦い思い出があります・・・。
ただ、ある時にお寿司屋さんに置いてあったアルザスのリースリングとお寿司のマリアージュがとっても美味しくて。
それ以来、お寿司にはリースリングを合わせるようになり、大好きな品種になりました。もう間違えませんw
■特徴
外観
グリーンががった淡いイエロー~イエロー
香り
白い花(アカシア)
青りんご、りんご、グレープフルーツ、洋ナシ、白桃、カモミール、石油香(=ぺトロール香)
貝殻、石灰
味わい
しっかりとした酸味が特徴。コクがありまろやか
高い酸味が伸びて味わいをひっぱるので余韻は長いです。
■代表的な産地
ドイツ
フランス(アルザス)
オーストラリア
その他
ドイツのリースリングを選ぶ時は「トロッケン(=辛口)」という表示のあるものにしましょう。
甘口のリースリングは飲めばすぐわかるし、他の品種で甘口のものは出ないので、1本くらい試しに買ってみるか、どこかでグラスで飲んでおけばいいのではないかな、と思います。
ワインエキスパート二次試験対策必勝法~7月編~ソーヴィニョン・ブラン
今日は夏にふさわしい白ワイン、ソーヴィニヨン・ブランについて特徴を記します。
■特徴
外観
グリーンががった淡いレモンイエロー
→ ほぼこれです。熟成したSBが出る事はほぼ無いです。
若い=グリーンがかった、となるわけなのでこれを選択しましょう。
香り
青りんご、柑橘系、レモングラス、ハーブ、アスパラガス、芝生、パセリ、白い花、猫のオシッコ(特にニュージーランドのもの)、ネギ
火打石などのミネラル感(サンセール、プイィフュメ)
味わい
フレッシュで爽やかな酸味、心地よい苦み
■代表的な産地(試験に出た事のある順)
フランス
アメリカ
チリ
その他
オーストラリア
イタリア
アルゼンチン
フランスとニュージーの違いを掴んでおきましょう!
私はニュージーのSBがちょっと苦手。苦手なので昨年の二次試験に出た時にすぐ!! わかりました。
苦手な品種をテイスティングして、鼻と舌に刻み付けておく事も大事ですよ。